私とX68000


                                                        言問いるる


         たまたまPCエンジンのイースに狂っていた時期だった。某ベーマガで

        68版イースの画面写真をみる。でも、パソコンって衝動買いできる値段

        じゃないよね、と、当然の反応。

         91年9月上旬、1冊だけ残っていたOh!X91年9月号を立ち読みする。そ

        のまま、迷いながら購入。折角買ったから、と分からないなりに目を通

        すうちに、MAGICの特集に心を奪われる。この本を読み続ければ作れる人

        になれそう。

         9月下旬、68が届く。その日のうちに「衝動買いだったかも」と軽く後

        悔。


         何度も自分をフリーズさせながら、Oh!Xのリストを打ち込む日々。


         左手で本を持ち、右手で入力していました。2時間も続けていると肘

        が痛くなります。こんな時、早くパワードスーツが実用化されて欲しい

        と思う。


         スターウォーズを目撃する。なぜ、これが動く?68は本当に遅いマシ

        ンなのか?パソコンの性能はプログラマが決めるのだと悟り、これなら

        68はあと十年は戦えるぞ、と思ってから既に8年半が経過してたりする。

        そういえば、元ネタの声優さんも亡くなられたそうですね。


         個々の命令を理解することと、命令を組み合わせて欲する処理を作る

        ことの間には深い溝があることが分かる。溝を越えるには、私が知らな

        い極意があるのだと思っていた。


         電クラでアセンブラとリンカを入手。Oh!X92年6月号のsion2.xのシー

        ルドエネルギーを減らす処理を削ってみる。どうやら、極意など存在し

        ないらしい。


         行き詰まると立ち止まって悩み、進めなくなる性格が災いして、作れ

        ない人のまま日々を送る。今なら、失敗を繰り返して技術面の引き出し

        を増やした方がいいと思ってはいるが、立ち止まる私の性格は変わって

        いない。


         スーパーファミコンの「エストポリス伝記II」というRPGに「世界一難

        しいパズル」というのがあった。簡単そうで難しい。仕方無いので、半

        年以上試行錯誤して、プログラムで解く事に成功。始めて役に立つもの

        が作れて嬉しい。使い捨てだけど。数年後、電クラ創刊号のゲームと実

        質的に同じものと知り、脱力する。X-BASICのリストを見ても、さっぱり

        分からなかったので、「作ったのは無駄じゃなかった」と少しだけ立ち

        直る。

         最初にできたプログラムは、4日間動かし続けても求められなかった

        から、無駄な調査をしないように改造した。動かし続ける程、「無駄な

        調査か調べる」量が増えるので劇的に短縮されることはないと思った。

        だが、実行したら結果のファイル出力(画面に表示されるものをリダイ

        レクトしておいた)を含めても約3分で終了した。終了のBEEP音が鳴っ

        た時、終了判定をミスったと思った程。この出来事はプログラムの不条

        理さを  必要以上に実感させてくれたと思う。

         記念(?)に残しておきたかったけど、HDと一緒にお星様になりまし

        た。

         どうでもいいけど、95年のスーパーファミコン用RPGの最高傑作は「ド

        ラゴンクエストVI」ではなく「エストポリス伝記II」だと今も思ってい

        る。


         第11回のCGAコンテストを見に行く。鎌田さんの声は、旧Oh!Xの連載か

        ら神経太そうな声を想像していましたが、神経質そうな声でした。まあ、

        そうでなくては10年以上もチームを取り仕切り続けることは無理かもし

        れませんね。


         99年9月7日、ワイプライブラリで初投稿。その月の電クラ(137号)の

        予告に「ワイプライブラリ」の文字を見つける。嬉しい。だが私のでは

        ない可能性は非常に大きい。第一、投稿して半月後の電クラの予告に載

        るのは早すぎる。でも、もしかしたら…。いや、まさか…。この日から

        一ヶ月の間、私のバイオリズムは必要以上に乱高下していました。つく

        づく、小市民だと思う。


         第2回のフェスタ68でクリオスサイトのセガサターンもどき版を購入。

        某エヴァのオープニングのパロディが妙に受けた事も大きいかも。収録

        されていなかったけど。HDに6メガバイトの空き容量が必要だとハッキ

        リ書いてあったのに、なぜか、HDインストール推奨。その際6メガバイ

        トの空き容量が必要、と勘違いする。HD持ってないので、ラムディスク

        を6メガ確保して、その都度CD-ROMからコピーして遊びました。ゲーム

        の方はサイト6-4で挫折したままです。この面、時間制限がきついと思う。

         他にもプレイステーション版、PCエンジン版、ファミコンディスクシ

        ステム版、ファミコンナムコット版がありました。ドリームキャスト版

        もあったかな?忘れた。さすがに3DO版、プレイディア版は無かったと思

        う。


         138号で初掲載。大喜びも束の間、御粗末さに頭を抱え、釈明が必要と

        思う。どうしよう?


         第12回のCGAコンテストに行く。

         ダークサイド部門について。内心、某ビール会社の卓球のCMの隅にカッ

        プラーメンを食べてる人が映っているのとか、内容不問パロディ一番乗

        りの「アイアン・ジャイアント・ロボ」等を期待していました。


         どうにか釈明が休刊に間に合う。ほっとするのも束の間、またしても

        御粗末さに頭を抱える。108号を見返したところ割り込みを使うワイプラ

        イブラリは音楽を停止して実行するものみたいです。

         ライフゲームのモジュールはSX用の引き立て役みたいな…。この時

        期にライフゲームがかち合うと分かっていたら送らなかったけど、仕方

        ないか。SXもフリーになったのだし、電クラ上で実行出来る様にして

        欲しかったです。


         ZMUSICのワークを見てLEDを点滅させる奴は送ってみたけど、

        それっきり。当然でしょうが、時間的にそれどころじゃないのでしょう

        ね。無茶言ってすみませんでした。忘れて下さい。

         「言うだけ言って消える奴」には、なりたくないので一応「本当に送

        り付けた」事は明記させていただきます。


         結局イースは買ってません。


         今まで楽しかったです。皆さん、さようなら。お元気で。


         休刊号の見出しは「さあ行こう。最後のパーティーが始まるよ」がい

        いです。竹本泉ファンでも小説版「はたらく少女てきぱきワーキンラブ」

        を知っているのは何人いるかな?上の台詞は「その他省さいごの日」で

        使われていました。電クラ休刊を知った時、最初に連想したのがこれだ

        ったんです。


         「私と電脳倶楽部」を含んだ感じになってしまったけど、こんな感じ

        でいいですか?


[EOF]